『ADHDの彼氏、実はモラハラだったかもしれない』
私が3年間付き合っていた元カレは、ADHDでした。
最初は彼の天真爛漫な性格に惹かれ、一緒にいると毎日が楽しかったのですが、付き合いが長くなるにつれて、少しずつ気になることが出てきました。ADHDの人は、衝動的な行動を抑えたり、感情を言葉にしたりするのが難しいため、パートナーに対して感情的に怒りだして暴言を吐くなどのモラハラ行為を行う可能性があります。
「なんで俺の言うことが理解できないの?」
「お前は本当にバカだな」
「そんなことも出来ないの?」
些細なことで激高し、私を責め立てる彼。でも、すぐに機嫌が直って、まるで何事もなかったかのように明るく接してくる。
この繰り返しに、私の心は少しずつ疲れていきました。最初は、これもADHDの症状の一つなのかな?と思っていました。確かにADHDの特徴として、感情のコントロールが難しいことは知っていました。
でも、最近になって気づいたんです。これって、もしかしてモラハラなのでは?という疑問に。今日は、私の経験から、ADHDとモラハラの関係について、そして見分け方について書いていきたいと思います。
- シバッタマン
- 精神障害者保健福祉手帳 保持者
- npo法人発達障がい者を支援する会(チームシャイニー)
- 退職代行で40歳で会社を退職し就労移行支援へ
- 氏名:柴田義彦
- 退職代行&就労移行支援、ITの執筆
- 妻と6歳の子供がいて住宅ローン・教育費に必死
- うつ病で休職経験多数
- 経歴・連絡先情報はプロフィールに表示
ADHD彼氏は冷たい暴言はモラハラなの?
ADHDとは?
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、不注意、多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。一方、モラルハラスメント(モラハラ)は、言葉や態度で相手の心を傷つけ、精神的に支配しようとする行為を指します。
モラハラとは?
ADHDの特性である不注意や衝動性が、意図せず相手を傷つけてしまう言動につながることはあり得ます。
例えば、話を聞いていないように見える、約束を忘れる、思ったことをすぐ口にしてしまうなどが挙げられます。これらは、相手からすると軽視されている、大切にされていないと感じさせてしまう可能性があり、結果的にモラハラと受け取られる場合もあるでしょう。
ADHDとモラハラの違い
しかし、ADHDの特性による行動とモラハラは、根本的に異なります。
モラハラは、相手を意図的に傷つけ、支配しようとする行為です。一方、ADHDの特性による行動は、意図せず相手を傷つけてしまう可能性はあるものの、それは相手を支配しようという意図からではありません。
ADHDの彼氏の行動がモラハラかどうかを見極めるためには、以下の点を考慮することが重要です。
まず、この重要なテーマを表形式でまとめさせていただきます。これは、モラルハラスメントとADHDの特性を区別するための判断基準です。
確認ポイント | モラハラの可能性が高い場合 | ADHDの特性による可能性が高い場合 |
---|---|---|
行動の意図 | 意図的に相手を傷つける・支配しようとする | 不注意や衝動性による、意図的でない行動 |
行動の継続性 | 継続的に相手を傷つける言動がある | 状況や環境によって行動が変化する |
反省と改善への姿勢 | 自分の行動を正当化し、改善しようとしない | 反省し、改善に向けて努力する姿勢がある |
相手への影響 | 相手に恐怖や不安を与え続ける | 相手を困らせることはあるが、恐怖や支配までは至らない |
この表を参考に、具体的な状況を冷静に観察し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。どちらの場合でも、あなたの心身の健康が最も重要です。状況が深刻な場合は、すぐに周囲のサポートを求めることを躊躇しないでください。
ADHDとモラハラの彼氏の違い暴言や連絡 無視などリアルな例で紹介
ADHDの特性を持つパートナーとの関係で悩む方々に向けて、ADHDとモラハラの違いについて考えてみたいと思います。
見た目は似ているけど、本質は全然違う
私の経験上、ADHDの方は心優しい人が多く、ただ感情のコントロールが難しいだけなんです。一方、モラハラは相手を支配したいという意図が隠れています。でも、ADHDだからといって傷つける言動が許されるわけではありません。お互いの理解と努力が大切です。
「彼、またドタキャンしてきた…」
「急に怒り出して、怖かった…」
そんな経験、ありませんか?実は、これがADHDによるものなのか、モラハラなのかで、対応方法が全く変わってきます。
ADHDとモラハラの違いを表で比較!
項目 | ADHD | モラハラ |
---|---|---|
原因 | 脳の前頭前野の機能障害(生まれつき) | 支配欲や自己愛が強いなど、性格的な問題 |
意図 | 無意識的で衝動的 | 意図的で計画的 |
反省 | 後悔や謝罪をする | 自分が正しいと思い込み、謝らない |
改善 | 治療や努力で改善可能 | 本人に自覚がなく、改善は困難 |
ADHDとモラハラ、決定的な違いは?
行動 | ADHDの場合 | モラハラの場合 |
---|---|---|
約束をよく忘れる | ・実行機能の障害により、無意識に忘れてしまう ・リマインダーなどの対策を積極的に試みる ・忘れたことを素直に謝罪する | ・意図的に約束を軽視する ・相手の時間を奪う手段として利用 ・「お前が言い出したことだろう」など責任転嫁する |
急な予定変更 | ・衝動性により突発的に予定を変更 ・変更による影響を考慮できていない ・相手に迷惑をかけたことを理解し反省する | ・相手を振り回す手段として利用 ・相手の予定を意図的に邪魔する ・「融通が利かない」と相手を非難する |
感情的になりやすい | ・感情のコントロールが苦手 ・落ち着いた後に謝罪や改善を試みる ・感情的になった原因を振り返ろうとする | ・感情的になることで相手を威圧 ・相手の反応を見て感情的になる強度を調整 ・感情的になったことを相手のせいにする |
この違いを理解することで、より適切な対応や支援方法を見つけることができます。
ドタキャンされた時の反応の違い
『ADHDの彼の場合』
「ごめん、本当にごめん!会議が長引いて、時間見たら…もう!僕のせいで待たせちゃって…次は絶対アラームセットするから!」
心からの謝罪と、具体的な改善案が出てきますよね。
『モラハラの場合』
「待たされた方が悪いんでしょ。そもそも、なんでそんな時間に約束したの?あなたが無理な時間を指定したんじゃない?」
責任転嫁して、あなたが悪いという論理にすり替えていきます。
ADHDとモラハラの私の彼氏どっち?チェックポイント
『ADHDとモラハラ、迷ったときの3つのチェックポイント』
見分けるポイントを、誰でもすぐに確認できる形でまとめてみました。あなたの状況に当てはまるのはどちらでしょうか?
チェックポイント | ADHDの特徴 | モラハラの特徴 | 具体的な例 |
---|---|---|---|
1. 失敗した後の態度 | ・心からの謝罪がある ・自分の非を認める ・落ち込んだり悔しがったりする | ・謝罪が形だけ、もしくはしない ・言い訳や責任転嫄が多い ・開き直る態度が見られる | 【ADHD】「本当にごめん!また同じことしちゃった…」 【モラハラ】「お前が気にしすぎなんだよ」 |
2. 改善への意欲 | ・具体的な対策を考える ・アプリやメモを活用 ・専門家に相談しようとする | ・対策を考えようとしない ・約束を守る気がない ・「変われない」と開き直る | 【ADHD】「アラームをかけておこう!」 【モラハラ】「完璧な人間なんていない」 |
3. あなたの気持ち | ・応援したくなる ・一緒に解決したいと思える ・希望が持てる | ・恐怖や不安を感じる ・自分を責めてしまう ・疲れ果ててしまう | 【ADHD】「大変だけど、一緒に頑張れそう!」 【モラハラ】「この先が怖い…」 |
見分けるポイントを、誰でもすぐに確認できる形でまとめてみました。あなたの状況に当てはまるのはどちらでしょうか?
このチェックリストの使い方
違和感や不安を感じたら、専門家に相談することをお勧めしますまずは冷静に観察してみましょう
できれば記録をつけておくと良いでしょう信頼できる人に相談してみましょう
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